TOZO NC9 ノイズキャンセリングはどこまで使える?実力と注意点を整理

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TOZO NC9は、「最大45dB低減」「ハイブリッドANC」といった表記で紹介されているワイヤレスイヤホンです。

数字だけを見ると、まわりの音がかなり静かになるように感じるかもしれません。ただ、ノイズキャンセリングは、どんな音を抑えたいかによって効き方が変わります。電車の走行音のような低い音と、人の話し声では、同じ「効く・効かない」でも受け取り方が変わってきます。

この記事では、TOZO NC9のノイズキャンセリングがどのような場面で変化を感じやすいのか、反対にどのような音では過度に期待しすぎない方がよいのかを整理していきます。

音の種類や使う場所ごとの違いを確認しながら、自分の使い方に合うかどうかを見ていきましょう。

TOZO NC9のノイズキャンセリングの特長と注意点

TOZO NC9のノイズキャンセリングを判断するときに、最初に見ておきたいのは「どれくらい強いか」だけではありません。

・ハイブリッドANCという方式はどんな音に働きやすいのか。
・最大45dB低減」という数字は、どこまで体感に置き換えてよいのか。

など、外音取り込みやENC、片耳使用時の動きまで含めると、購入前に確認しておきたい点はいくつかあります。この章では、NC9のノイズキャンセリングを使う前に押さえておきたい仕組みと、期待とのズレが出やすい注意点を整理します。

ハイブリッドANCを搭載

TOZO NC9が採用しているのは、「ハイブリッドANC」という方式です。

少し難しく聞こえるかもしれませんが、仕組みはそこまで複雑ではありません。イヤホンの外側と内側にあるマイクで周囲の騒音を拾い、その音と反対の波を出すことで、騒音を打ち消す仕組みです。

ただし、この打ち消す仕組みには、得意な音と苦手な音があります。

電車の走行音やエアコンの低い唸りのように、同じ調子で続く音は、比較的打ち消しやすい音です。音の変化が少ないため、ノイズキャンセリング側も処理しやすくなります。オンにすると、低く響いていた「ゴー」という音が少し引いて、耳にかかっていた圧が軽くなるように感じられます。

一方で、人の声やキーボードの打鍵音のように、鳴るタイミングや高さがバラバラな音は残りやすくなります。ノイズキャンセリングをオンにしても、会話やカチカチという音がそのまま聞こえる場面はあります。

つまり、ハイブリッドANCは「どんな音でも強く消す機能」というより、低く続く音に変化を出しやすい仕組みと考えるとイメージしやすいです。

最大45dB軽減は目安として見る

カタログにある「最大45dB低減」という数字は、かなり大きく見えます。

ただ、この数字を見るときに大事なのは、頭についている「最大」という言葉です。これは、条件がそろったときに、そこまで下がる場合があるという上限の目安です。いつでも、どの音にも同じように45dB分の効果が出るわけではありません。

効き方を左右するのは、音の種類です。

電車の走行音や空調の低い音のように、ノイズキャンセリングが得意な音では変化を感じやすくなります。一方で、人の声や高めの音は、同じようには下がりません。たとえば電車内では低い走行音が引いても、近くの会話はそのまま耳に届くことがあります。

つまり、「45dB」という数字は、すべての騒音に均等に効く静かさのレベルではありません。相性のよい音に対して出る、ピーク時の目安として見るほうが自然です。

数字の大きさだけで判断すると、実際の聞こえ方との間にズレが出やすくなります。NC9のノイズキャンセリングは、45dBという表記そのものよりも、「どの音に効きやすく、どの音は残りやすいのか」で見ておくと整理しやすくなります。

外音取り込みモードに対応

TOZO NC9には、ノイズキャンセリングとは反対に、周囲の音を聞き取りやすくする「外音取り込みモード」も搭載されています。

ノイズキャンセリングが周囲の音を抑える機能だとすれば、外音取り込みは外の音をあえて通すための機能です。イヤホンのマイクで周囲の音を拾い、装着したままでもアナウンスや呼びかけに気づきやすくします。

たとえば、電車内で集中したいときはノイズキャンセリング、駅のアナウンスを確認したいときは外音取り込み、というように切り替えて使えます。イヤホンを毎回外さずに聞こえ方を変えられる点は、移動中や作業中に使いやすい部分です。

人の声や高い音は残りやすい

NC9のノイズキャンセリングで、期待とのズレが出やすいのが「人の声」です。

ハイブリッドANCが得意なのは、電車の走行音や空調音のように、同じ調子で続く低い音です。その一方で、人の話し声やキーボードの打鍵音のように、鳴るタイミングや高さが変わる音は残りやすくなります。

たとえば、カフェやオフィスで使った場合、ノイズキャンセリングをオンにしても会話が完全に消えるわけではありません。声の低い成分が少し弱まることはありますが、話している内容までは聞き取れる場面があります。タイピング音も、ほとんどそのまま耳に届くと考えておいた方が自然です。

これはNC9の不具合というより、ANCの仕組み上、不規則な高い音を打ち消しにくいためです。口コミでも、「会話は残る」「タイピング音はあまり変わらない」といった感想も見られます。

ちなみに、NC9にはANC(アクティブノイズキャンセリング )とは別に「ENC(通話ノイズキャンセリング )」という機能もあります。ENCは、通話中に相手へ届く周囲の雑音を抑えるための機能です。自分の耳に入る音を静かにするANCとは役割が違います。

どちらも「ノイズキャンセリング」という名前がついているため混同しやすいですが、この2つの機能は役割が異なります。自分の耳を静かにする機能(=ANC)と、通話相手に届く雑音を抑える機能(=ENC)は分けて見ておきましょう。 

静かな場所では作動音に注意

ノイズキャンセリングをオンにすると、サーッという小さな音が聞こえる場合があります。

このような作動音は「ホワイトノイズ」と呼ばれることがあります。このホワイトノイズは、NC9だけの不具合というより、ノイズキャンセリング機能を使うときに起こりやすい音です。

作動音自体はそれほど大きくないため、電車内や空調音のある場所では、周囲の音にまぎれてあまり気にならないこともあります。ただ、夜の自室や図書館のように静かな場所では、このサーッという音が目立ちやすくなります。

とくに、NC9を「静かな部屋で無音に近づけるためのイヤホン」として使いたい場合は注意が必要です。

片耳で使うとノイキャンはオフになる

片耳で使うことが多い人は、ここを先に確認しておきたいところです。

TOZO NC9は、左右どちらか片方だけを装着すると、ノイズキャンセリングがオフになります。アプリ上でもノイズキャンセリングの項目がグレーアウトし、選択できない状態になります。これは設定で変更できるものではなく、仕様として決まっている動きです。

たとえば、家事をしながら片耳だけで使いたい。仕事中に呼びかけへ気づけるように片耳を空けておきたい。という使い方では、NC9のノイズキャンセリングは使えません。

片耳でもノイズキャンセリングを使える機種はありますが、NC9の場合は片耳使用時にノイズキャンセリングがオフになります。NC9のノイキャンは、両耳で使う前提の機能として考えておくとよさそうです。 

TOZO NC9のノイズキャンセリングに関する口コミ傾向

最大45dB低減をうたうTOZO NC9のノイズキャンセリングですが、実際に使った人からはどのように受け取られているのでしょうか。

口コミを見ると、「思ったより静かになった」という声がある一方で、「期待ほど効かなかった」という声もあります。評価が一方向にまとまっていないのは、使う場所や消したい音によって、ノイズキャンセリングの感じ方が変わるためです。

では、どのような使い方をした人は満足しているのでしょうか。逆に、思ったより効かないと感じた人は、何を消したかったのでしょうか。NC9のノイズキャンセリングに関する口コミを整理してみました。

【評価が高い】低音ノイズがやわらぐ 

口コミでまず目立つのは、低い音が続く場所で「静かになった」と感じている声です。

たとえば、電車の走行音や飛行機のエンジン音のように、低い音が一定の調子で続く環境では、NC9のノイズキャンセリングの変化を感じやすくなります。エアコンや換気扇の唸りのような音でも、同じように効果を感じたという声があります。

オンにすると、低く響いていた「ゴー」という音が少し引き、耳にかかっていた圧が軽くなるように感じられます。オンとオフの違いが分かりやすいため、ノイズキャンセリングが働いていると実感しやすい場面です。

ただし、ここでいう「静か」は、まわりの音が完全に消えるという意味ではありません。低音の圧迫感がやわらぐ、という方向の静かさです。

完全な無音をイメージしている人と、低い唸りが少し減れば十分と考えている人では、同じ「静かになった」という口コミの受け取り方も変わります。NC9のノイキャンに満足している人は、「まわりが無音になること」よりも、「低いノイズが少し軽くなること」に良さを感じているケースが多そうです。 

【気になる声】人の声や打鍵音は残りやすい

一方で、「思ったより効かない」と感じた声もあります。

この口コミで注目したいのは、何を消したかったのかです。効かないと感じた人の多くは、人の話し声やキーボードの打鍵音、周囲のざわつきを抑えたい場面で使っている傾向があります。

前の章でも触れたように、こうした不規則な音は、NC9のノイズキャンセリングでは残りやすい部分です。会話やタイピング音が消えないのは、必ずしも不具合というより、ANCの仕組み上、苦手な音にあたります。

そのため、「ノイズキャンセリング=周囲の音をしっかり遮断する機能」と考えていると、実際に使ったときにギャップが出やすくなります。とくにカフェやオフィスのように、人の声が多い場所では、「思ったより効かない」と感じやすいかもしれません。

【状況しだい】使う場所で印象が変わる 

また、使用する場所や使い方によって、ノイズキャンセリングの印象に差があるとの声もあります。

たとえば、電車や飛行機のように低い音が続く場所では、「静かになった」と感じやすくなります。一方で、カフェやオフィスのように人の声が多い場所では、「思ったより効かない」と受け取られやすくなります。

同じNC9でも、通勤電車では低音ノイズがやわらいだと感じ、職場では会話やタイピング音が残ると感じることがあります。これは製品の当たり外れというより、場所によって主に鳴っている音の種類が違うためです。

口コミを見るときは、「効いた」「効かなかった」という言葉だけで判断するよりも、その人がどこで使い、何を目的にしていたのかまで見ておくと整理しやすくなります。 

評価が分かれる理由は「消したい音」の違い

ここまでの口コミを整理すると、TOZO NC9のノイズキャンセリングは「何の音を消したいか」によって評価が分かれやすいことがわかります。

たとえば、電車の走行音や空調の唸りをやわらげたい人は、低音ノイズが軽くなる変化を感じやすいです。一方で、カフェの話し声やキーボードの打鍵音まで抑えたい人にとっては、物足りなさを感じやすくなります。

このように同じ「ノイズキャンセリング」でも、人によって求めている静かさは違います。

ただ、消したい音が1つだけとは限りません。通勤電車の低音も気になるし、職場の会話も抑えたい、という人もいます。その場合は、どちらの音をより重視するかを分けて考える必要があります。

自分が抑えたい音は、低く続く音なのか、人の声や生活音なのか。ここを整理しておくと、NC9のノイズキャンセリングが自分に合うかどうかも判断しやすくなります。 

TOZO NC9のノイキャンを使う場面別に整理

ここまで、TOZO NC9のノイズキャンセリングは、低く続く音には変化を感じやすく、人の声や高い音は残りやすいことを見てきました。

では、実際の生活ではどのような場面で使いやすく、どのような場面では期待とズレやすいのでしょうか。

この章では、電車・飛行機、カフェ・オフィス、屋外、ながら聴きの4つに分けて整理します。同じノイズキャンセリングでも、使う場所によって聞こえ方は変わります。自分の使い方に近い場面を思い浮かべながら確認してみてください。

使用シーン 相性 一言コメント
電車・飛行機 低い走行音やエンジン音をやわらげたい使い方と相性が良い
カフェ・オフィス 人の声や打鍵音は残りやすいが、空調音の軽減には向いている
屋外 風が弱ければ使いやすいが、風切り音が気になる場面もある
ながら聴き 周囲の音にも気づきやすく、家事や作業をしながら使いやすい

【電車・飛行機】低音ノイズに強い

電車や飛行機などの移動中に発生するノイズは、NC9のノイズキャンセリングと相性が良いです。

電車の走行音や飛行機のエンジン音は、低く一定して続く音です。NC9が変化を感じやすい音にあたるため、ノイズキャンセリングをオンにすると、ゴーッという低い唸りが少し引き、耳にかかる圧が軽くなるように感じられます。

長時間の移動では、この低音ノイズが少しやわらぐだけでも、耳の疲れ方が変わってくることがあります。ただし、移動中の音がすべて消えるわけではありません。車内アナウンスや周囲の話し声は、低音ノイズとは性質が違うため残りやすくなります。

移動中の低い唸りをやわらげたいなら噛み合いやすい一方で、車内の音をまるごと消したいと考えていると、期待とのズレが出やすい場面です。

【カフェ・オフィス】人の声は残りやすい

カフェやオフィスは、TOZO NC9のノイズキャンセリングに対する期待がズレやすい場面です。

このような場所で特に気になりやすいのは、人の話し声やキーボードの打鍵音です。NC9は低く続く音には変化を出しやすい一方で、人の声やカチカチという音は残りやすいからです。

そのため、ノイズキャンセリングをオンにしても、隣の席の会話が完全に消えるわけではありません。少し遠く感じることはあっても、内容が聞き取れる場面があるかもしれません。

「カフェで周囲の声を消して集中したい」「オフィスのざわつきをしっかり遮断したい」という目的だと、物足りなさを感じやすいかもしれません。

一方で、同じカフェやオフィスでも、空調の低い唸りには変化を感じやすいです。会話は残るけれど、空調音は少しやわらぐ。このように同じ場所の中でも、音の種類によってノイキャンの効き方は分かれます。

そのため、カフェやオフィスで完全な無音を作るのは難しいです。ただ、仕事中に意外と気になる空調音や低い環境音はやわらげてくれるため、仕事に集中しやすい環境づくりには役立ちます。 

【屋外】風切り音は要注意

屋外でTOZO NC9を使う場合は、風切り音にも注意が必要です。

ウォーキングやランニングなど、外で動きながら使うと、風がイヤホンのマイクに当たり、ボーボーという音が出ることがあります。これは周囲の騒音とは別に、ノイズキャンセリング用のマイクが風を拾うことで発生する音です。 

特に風の強い日や自転車に乗っている時など自分が速く動いているときは、この風切り音が出やすくなります。せっかくノイズキャンセリングで周囲の音を抑えようとしても、ワイヤレスイヤホンから発生する風の音が目立つとかえって気になるかもしれません。

ただし、屋外ならいつも気になるわけではありません。風が弱い日や立ち止まっている時などあまり動かずに使う場面では、ほとんど気にならない場合もあります。

屋外で使うことが多い人は、風の強さや移動速度によって聞こえ方が変わる点を押さえておくとよいかもしれません。

【ながら聴き】完全遮断しない安心感

TOZO NC9は、周囲の音を完全には遮断しません。この性質は、使い方によっては安心感につながります。

たとえば、家事をしながら音楽を流す、在宅作業中にラジオを聞く、といった場面です。インターホンや家族の呼びかけには気づきたいけれど、周囲の低い音は少しやわらげたい。こうした使い方では、NC9の「完全には遮断しない」性質が助けになります。

人の声や高い音が残りやすいことは、没入したい人にとっては物足りなさになります。一方で、周囲の音をある程度残したい人にとっては、安心して使いやすい部分にもなります。

完全遮音を求める人には物足りなさを感じるかもしれませんが、家事や作業をしながら周囲の音にも気づいていたい人には、助かる場面が多いはずです。 

TOZO NC9のノイズキャンセリングが向いている人・向いていない人

ここまで見てきたようにTOZO NC9のノイズキャンセリングは、使う人によって評価が分かれやすい機能です。

低いノイズを少しやわらげたい人には合いやすい一方で、人の声までしっかり消したい人や、静かな部屋で無音に近づけたい人には、期待とズレることがあります。

では、どのような人ならNC9のノイズキャンセリングを使いやすく感じやすいのでしょうか。逆に、どのような使い方だと物足りなさを感じやすいのでしょうか。

ここでは、これまで整理してきた仕組みや口コミ、使用シーンをもとに向いている人・向いていない人を分けて見ていきます。

TOZO NC9のノイキャンが向いている人

・通勤・通学・出張など、移動中に使うことが多い
・電車の走行音やエアコンの唸りなど、低い連続音を和らげたい
・左右そろえて両耳で使うことを前提にしている
・完全な無音ではなく、低音の圧迫感が減れば十分だと考えている
・音楽やラジオを流しながら、背景の騒音を和らげたい

NC9のノイズキャンセリングが合いやすいのは、周囲を完全に無音にしたい人ではなく、低いノイズを少しやわらげたい人です。  

電車の走行音や飛行機のエンジン音、エアコンの唸りのような低く続く音は、NC9のノイズキャンセリングで音の圧がやわらぎやすい部分です。移動中に使うことが多い人なら、この低音ノイズをやわらげる使い方と相性が良いです。 

また、NC9のノイキャンは、周囲を完全な無音にするというより、耳に残る低い音を少し軽くする機能として見ると期待とのズレが少なくなります。そのため、小さめの音量で音楽やラジオを流しながら、背景の騒音を少し抑えたい人との相性もよいです。

ただし、NC9は片耳使用時にノイズキャンセリングがオフになるため、基本的には両耳で使うことが前提となります。低音ノイズを抑えたい、無音までは求めない、両耳で使う。このあたりがそろう人ほど、NC9のノイズキャンセリングは使い方に合いやすくなります。

TOZO NC9のノイキャンが向いていない人

・カフェやオフィスで、人の声や打鍵音を消したい人
・静かな部屋で、耳栓のように無音を作りたい人
・イヤホンを片耳だけで使いたい人
・「最大45dB低減」の数字どおり、強い遮音を期待している人
・周囲の音をしっかり遮断して、音楽に没入したい人

一方で、TOZO NC9のノイズキャンセリングが合いにくいのは、人の声や打鍵音までしっかり消したい人です。 

人の声やキーボードの打鍵音は、NC9のノイズキャンセリングでは残りやすい音です。カフェやオフィスで会話を消したい、周囲のざわつきをしっかり遮断したいという目的だと、物足りなさを感じやすくなります。

静かな部屋で無音に近づけたい人も注意が必要です。もともと消す音が少ない場所では、ノイズキャンセリングの変化を感じにくいだけでなく、逆にサーッというホワイトノイズが気になることがあります。

また、片耳で使いたい人にも向いていません。NC9は片耳だけで使うとノイズキャンセリングがオフになり、アプリ上でも選択できなくなります。家事や仕事中に片耳を空けて使いたい場合は、NC9のノイキャンは使えないものとして考えておく必要があります。

こうした点を踏まえるとNC9のノイズキャンセリングは、周囲の音を強く遮断する機能というより、両耳で使って低い環境音をやわらげる機能として見た方が、期待とのズレは出にくいかもしれません。 

TOZO NC9のノイズキャンセリングを選ぶ前に確認したいポイント

TOZO NC9のノイズキャンセリングは、得意・不得意がはっきりしているため、事前に自分の使い方と合っているかを確認しておきたいところです。

では、TOZO NC9のノイキャンで後悔しないためには、どのようなポイントを確認しておけばよいのでしょうか。

この章では、「消したい音」「使う場所」「装着感」「価格帯への期待値」の4つに分けて、購入前に見ておきたいポイントを整理します。

確認ポイント 合いやすいケース ズレやすいケース
消したい音 電車・バス・空調などの低い音 人の話し声・打鍵音・突発的な生活音
使う場所 移動中・騒がしい車内・空調音のある室内 静かな自室・会話を消したいカフェやオフィス
装着感 イヤーピースが合い、適度に密閉できる 耳にすき間ができる・圧迫感が強い
期待する静かさ 低音ノイズが少し軽くなれば十分 無音に近い遮断感を求める

消したい音は低音ノイズか人の声

最初に確認したいのは、自分が何の音を抑えたいのかです。

NC9のノイズキャンセリングは、低く続く音には変化を感じやすい一方で、人の声や打鍵音は残りやすい傾向があります。電車の走行音や空調の唸りをやわらげたいなら、NC9の得意な使い方に近いです。反対に、カフェの会話やキーボード音まで消したい場合は、期待とズレやすくなります。

ただ、消したい音がひとつだけとは限りません。通勤電車の低音も気になるし、職場の会話も抑えたい、という人もいるはずです。

そのときは「どちらか」ではなく、「どちらのほうが、より我慢できないか」を考えてみると整理しやすくなります。まずは、抑えたい音の優先順位を決めておくことが大切です。

使う場所は移動中か静かな室内か

次に確認したいのは、TOZO NC9を主にどこで使うかです。

電車や飛行機などの移動中に使うことが多いなら、NC9のノイズキャンセリングと相性が良いです。こうした場所では、低く続く走行音やエンジン音が多いため、低音ノイズをやわらげる使い方に向いています。

一方で、静かな室内で使うことが多い場合は少し注意が必要です。もともと消す音が少ない場所では、ノイズキャンセリングの変化を感じにくくなります。逆にサーッというホワイトノイズが気になることもあります。

ここで見落としやすいのが、「使いたい場所」と「実際に長く使う場所」が違うケースです。通勤用に選んだつもりでも、実際には自宅で使う時間の方が長いこともあります。どこで一番長く使うのかを考えておくと、購入後の印象もズレにくくなります。

装着感と密閉感のバランス

3つ目は、ノイズキャンセリングの効き方を支える装着感と密閉感です。

ノイズキャンセリングは、機能だけでなく、イヤホンが耳にどれくらいフィットしているかにも影響されます。耳とイヤホンの間にすき間があると、低音が入り込みやすくなり、ノイキャンの変化を感じにくくなることがあります。

そのため、付属のイヤーピースが自分の耳に合っているかどうかは意外と大事です。サイズが合わない場合は、イヤーピースを変えるだけで聞こえ方が変わることもあります。

ただし、密閉感を強めればよいというわけでもありません。耳にぴったり入るほど低音は抑えやすくなりますが、長時間つけると圧迫感や疲れにつながることもあります。

ノイキャンの効き方だけでなく、長くつけていて無理がないか。このバランスも、NC9を使ううえでは確認しておきたいポイントです。

5,000円台のANCとしてどこまで期待するか

最後に確認したいのは、TOZO NC9のノイズキャンセリングにどこまで期待するかです。

「最大45dB」という表記の大きさから、強い遮音をイメージしていると、実際の体感とのあいだにギャップが生まれます。 NC9のノイキャンは、周囲を無音にする機能というより、低音ノイズの圧をやわらげる機能として見た方が自然です。

とはいえ、期待値を下げすぎる必要はありません。「あまり期待しない」のではなく、期待する部分を分けて考えることが大切です。 

電車の走行音や空調音をやわらげることには期待しやすい。一方で、人の声を消すことには期待しすぎない。この切り分けができていると、NC9のノイキャンを自分の使い方に合わせて判断しやすくなります。 

まとめ|使用シーンで評価が変わるTOZO NC9のノイズキャンセリング

TOZO NC9のノイキャンは、ハイエンド機のような強い遮断を目指したものではなく、5,000円台という価格の中で、低音中心の騒音を少しやわらげる方向に絞られた機能です。

たとえば、通勤電車のゴーという音、バスのエンジン音、エアコンの動作音。こうした低く一定して続く音には、変化を感じやすいタイプです。一方で、カフェの話し声や駅のアナウンス、食器が当たる音は、ANCをオンにしても耳に残る場面が出てきます。

この特性が自分の使い方と噛み合うかを見極めるために、次の3点を整理しておくと迷いにくくなります。

・どんな音を一番減らしたいのか(低音か、人の声か)
・主に使う場所はどこか(移動中か、静かな室内か)
・ノイキャンに求めるレベルはどれくらいか(強い遮断か、少しの軽減か)

この3点と本機の特性が噛み合うなら、TOZO NC9は5,000円台のノイキャン搭載イヤホンとして、選択肢のひとつになりえます。

とはいえ、ノイズキャンセリングの感じ方は、使う人や環境によって差が出やすい部分です。自分の使い方に近いかどうかを見極めるためにも、販売ページの口コミで自分が使う場面と近い声を確認してみてください。 

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